<水痘・帯状疱疹ウイルス> varicella-zoster virus(VZV)
ヘルペスウイルス科(DNAウイルス)


初感染の小児が水痘を(外因感染)、潜伏感染している大人では帯状疱疹を(回帰感染)起こす。


病原性

水痘は小児期の代表的なウイルス感染症のひとつ。
未感染小児が感染すると高い頻度(70~80%)で水痘を発症する。
伝染性がきわめて高く、飛沫感染・接触感染で広がっていく。
約2週間の潜伏期後に発熱や頭痛などの前駆症状に続いて、発疹が駆幹から、頸部、顔面、四肢に広がる。


この発疹は1~3日で丘疹、水疱を経て乾燥し痂皮を形成するが、普通1週間以内で取れる。
小児では合併症は起こらないことが多いが、成人は肺炎を起こしやすい。

感染後、ウイルスは脊髄後根神経節に潜伏感染して帯状疱疹の原因となる。


老化、悪性腫瘍、免疫抑制などを誘因として細胞性免疫の低下により、潜伏したウイルスが再活性化して神経痛様の激痛を伴う帯状疱疹を発症する。


好発部位

胸、腰、顔で2~3週間の経過であるが、免疫低下の著しい患者ではウイルス血症を起こし、全身感染に至ることもある。


予防

弱毒生ワクチンがあるが初感染を予防することが目的で、水痘ワクチンと呼ばれる。


検査

病変部位の塗抹標本を用い、蛍光抗体法により抗原を検出する
血清を用いての補体結合反応、免疫粘着赤血球凝集反応はペア血清で感染を診断する
特異IgM抗体(EIA法)は水痘及び帯状疱疹発症時に陽性になる